はじめに

Coaxlinkカードのアプリケーションプログラミングインターフェース(API)はGenICamをベースとしています。

GenICamは、物理的に異なるインターフェース(CoaXPress、GigE Visionなど)を使用したカメラやフレームグラバー、または他のベンダーが提供するものを使用できるように、標準化された統一プログラミングインターフェースを提供することを目的としてします。

GenICamは一連のEMVA規格(GenApiGenTL)をまとめたもので、関連する命名規則(標準機能はSFNC、ピクセル形式はPFNC)もこれに含まれます。

GenApiは記述に使用するAPIです。GenApiの中核となるのは、レジスタの説明の概念です。レジスタの記述はXMLファイルの形式で提供されます。低レベルのハードウェアレジスタが高レベルの機能にマッピングされます。
GenApiを使用すると、アプリケーションによるカメラとフレームグラバーの機能の検出と設定、および使用を統一した一貫性のある方法で行えます。
GenTLはデータ転送に使用するAPIです。TLはトランスポート層(Transport Layer)を表す接尾辞です。
GenTL規格は、カメラやフレームグラバーから取り込む画像を列挙、設定、および取得する一連のC関数とデータ型を定義しています。このAPIは Cヘッダーファイルで定義されています。
このAPIを実装するライブラリ(標準ヘッダーファイルに宣言されている関数をエクスポートするライブラリ)はフレームグラバーのベンダーから提供されています。これらのライブラリは、GenTLプロデューサーまたは共通トランスポートインターフェース(CTI)と呼ばれ、ファイル拡張子にctiを使用します。Euresysでは、Coaxlinkカード用のGenTLプロデューサーとしてcoaxlink.ctiを提供しています。

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