LUTコンテンツ定義
eGrabberドライバーには、ルックアップテーブルのコンテンツを定義する4つの方式があります。

この方式は、ルックアップテーブルの伝達関数をContrast、Brightness、Visibility、およびNegativeの4つのパラメーターで定義します。
ContrastとBrightnessパラメーターは、モニターの明暗度とコントラストに似た制御を提供します。
Visibilityパラメ―ターは、全入力範囲をカバーするように、伝達関数の形状をスムーズに変形する制御を提供します。
Negativeパラメ―ターでは、ネガティブ画像への画像の変換を行えます。

この方式は、ルックアップテーブルの伝達関数をEmphasisとNegativeの2つのパラメーターで定義します。
γ(ガンマ)関数としても知られている、べき法則の式を用いた画像の変換を可能にします。
Negativeパラメ―ターでは、ネガティブ画像への画像の変換を行えます。

この方式は、SlicingLevel、SlicingBand、LightResponse、BandResponse、DarkResponseの5つのパラメーターによって二重閾値変換規則を定義します。

このメソッドはルックアップテーブルの伝達関数を表形式で定義します。

Brightnessパラメ―ターは、レスポンス制御ルックアップテーブルの定義方式にのみ適用されます。
モニターの明暗度と似たような制御を実装します。
明暗度 | 注記 |
---|---|
-1.00 |
最小値。 |
0.00 | デフォルト値。 明暗度が+1.00方向に増加するほど、出力がより明るくなります。 -1.00方向に減少するほど、出力がより暗くなります。 |
+1.00 |
最大値。 最も明るい出力。入力範囲データ全体が完全な白に変換されます。この規則は、選択したContrast値に適用されます。 |
他のすべてのコントロ―ルがデフォルト値(
Contrast = 1.00、Visibility = 0.00、Negative = FALSE)に設定された場合のBrightnessの効果。

Contrastパラメ―ターは、レスポンス制御ルックアップテーブルの定義方式にのみ適用されます。
モニターのコントラストと似たような制御を実装します。
変換規則の傾きはゲインを表し、Contrastパラメーターから非線形に制御されます。
数学的には以下の関係になります。
Gain = 102 x(Contrast-1)
コントラスト | ゲイン | 注記 |
---|---|---|
0.00 | 0.01 |
最小 |
1.00 | 1 | デフォルトのContrast 値。ユニティゲイン |
2.00 | 100 | 最大Contrast 値。最大のゲイン |
必要な特定のゲインを得るには、コントラストコントロールを以下のように設定する必要があります。
Contrast = 1 + (log10 Gain)/2
必要なゲインがデシベル(dB)で表される場合:
Contrast = 1 + Gain(dB)/40
他のすべてのコントロ―ルがデフォルト値(
Brightness = 0.00、Visibility = 0.00、Negative = FALSE)に設定された場合のContrastの効果

Visibilityパラメ―ターは、レスポンス制御ルックアップテーブルの定義方式にのみ適用されます。
ContrastとBrightnessパラメーターの演算によって、入力ダイナミクスの一部が除去されることがあります。画像の非常に暗い領域は完全な黒に変換され、見えなくなります。非常に明るい領域では、完全に白くクリッピングされます。
Visibilityパラメーターは、画像内のこれらの非表示の部分をスムーズに表示できるように作成されています。
可視性 | ゲイン | 注記 |
---|---|---|
0.00 | 0.01 |
最小値とデフォルト値。 これにより、区分線形変換曲線が生成されます。選択する値が+1に近いほど、より滑らかな曲線が生成されます。 |
1.00 | 100 | 最大値。 |
Negative = FALSEである場合のContrastとBrightnessパラメーターの代表値のVisibilityの効果。

Negativeパラメーターは、Response ControlとEmphasisルックアップテーブル定義方式の両方に適用されます。
このコントロールを使用すると、画像の最も明るい領域がが最も暗く、最も暗い領域が最も明るく見えるネガティブ画像に変換することができます。
ネガティブ | 注記 |
---|---|
FALSE |
デフォルト値。 |
TRUE | 変換テーブルは、グラフの縦軸を中心にミラーリングされます。これにより、白と黒の値が入れ替わり、写真のネガティブな効果が得られます。 |
他のコントロールの代表値のNegativeの効果

Emphasisパラメーターは、Emphasisルックアップテーブル定義方式にのみ適用されます。
べき法則の式を用いた画像の変換を可能にします。
Output = Inputγ
γ(ガンマ)指数は、以下のように数学的に強調(Emphasis)にリンクされています。
γ = 10-Emphasis
強調 | ガンマ | 注記 |
---|---|---|
1.00 | 0.1 |
最大Emphasis値。最小のγ値 |
0.00 | 1 | デフォルトのEmphasis値。線形法則 |
-1.00 | 10 | 最小Emphasis値。最大のγ値 |
必要な特定のγを得るには、Emphasisを以下のように設定する必要があります。
Emphasis = - log10γ
Emphasisの代表値とNegativeの値に対する強調効果

SlicingLevel、SlicingBand、LightResponse、BandResponse、およびDarkResponseパラメーターは、Thresholdルックアップテーブル定義方式にのみ適用されます。
次の図に示すように、パラメーターセットは二重閾値変換法則を定義します。
パラメーター | 最小値。 | デフォルト値 | 最大値 |
---|---|---|---|
SlicingLevel | 0.00 | 0.50 | 1.00 |
SlicingBand | 0.00 | 0.50 | 1.00 |
LightResponse | 0.00 | 0.75 | 1.00 |
BandResponse | 0.00 | 0.50 | 1.00 |
DarkResponse | 0.00 | 0.25 | 1.00 |
二重閾値伝達関数
SlicingLevelは、入力範囲の両しきい値の平均値を指定します。