輝度変換
これらのEasyImage機能は、コントラストを高めるためにピクセルのグレーレベルを変化させる働きをします。

は各ピクセルを [古いグレー値 * ゲイン係数 + オフセット] に変えます。
- ゲインによってコントラストを調整します。1に近い値でなければなりません。
- オフセットによって輝度(明るさ)を調整します。正または負の値を使用できます。
- 結果の値は常に [0~255] の範囲全体に渡ります。
この例では、結果画像ではコントラストがはっきりとして、ソース画像より明るい画像になっています。
ソース画像と結果画像(ゲイン = 1.2、オフセット = +12)
カラー画像には色成分(赤、緑、青)ごとに3つのゲインとオフセット値があります。
ゲイン/オフセットをカラー画像に適用した例

により、照明状態が異なっていても同じ場面の画像を比較できるようにします。
まず、ソース画像と参照画像の平均グレーレベル(明るさ)と標準偏差(コントラスト)を比較します。そして、ゲインとオフセット係数を用いてソース画像を正規化し、出力画像の明るさとコントラストが参照画像と同じになるようにします。この演算を行うには、カメラのレスポンスがある程度線形であり、画像が飽和していないことが前提となります。
参照画像(平均と標準偏差を計算)、
ソース画像(明るすぎ)、
正規化された画像(参照画像と同じコントラストと明るさ)

により、1枚または2枚の参照画像をベースにして不均一な照明やカメラ感度を補正します。参照画像に飽和したピクセル値が含まれていないこと、そしてノイズがあまりないことが条件になります。
- 1枚の参照画像を使用する場合、適応(スペースバリアント)ゲインに似た変換になります。すなわち、参照画像の各ピクセルによって、ソース画像の対応するピクセルのゲインがエンコードされます。
- 2枚の参照画像を使用する場合、適応ゲインおよびオフセットに似た変換になります。すなわち、参照画像の各ピクセルによって、ソース画像の対応するピクセルのゲインまたはオフセットがエンコードされます。
2枚の参照画像を用いて均一化した画像の例

は新しいピクセル値のルックアップテーブルを使用して現在のピクセル値を置き換えます。BW8およびBW16画像に有効です。変換機能で変化が得られない場合は、ルックアップテーブルを使用することを推奨します。
変換例