閾値化
閾値化により、これらのメソッドを用いてピクセル値を分類して画像を変換します:
- 自動閾値化(BW8およびBW16画像のみ)
- AutoThreshold(BW8およびBW16画像のみ)
- 手動閾値化(1つまたは2つの閾値を使用)
- ヒストグラムを使用(閾値化機能を使用する前に計算される)
これらの関数は、閾値の下および上のピクセルの平均グレーレベルも返します。

- オブジェクトと背景領域の色および照明が均一でなければなりません。 必要に応じて閾値化の前に画像の均一化を行ってください。
- オブジェクトと背景のグレーレベル範囲が異なっていなければなりません(背景の全ピクセルがオブジェクトの最も暗いピクセルより暗い色であること)。
- 閾値の種類を選択します:
- 一定:絶対閾値
- 周囲光の輝度に合わせて調整:相対または自動閾値

EasyImage::.Threshold 関数で次のいずれかの引数を使用する場合、閾値が自動的に計算されます。
最小剰余:ソース画像と結果画像の二次差を最小限にします(閾値関数が引数なしで呼び出された場合のデフォルト)。
最大エントロピー:結果画像のオブジェクトと背景の間のエントロピー( 情報量など)を最大にします。
Isodata:グレーレベルの平均となる閾値(閾値の下のピクセルの平均グレーレベルと閾値の上のピクセルの平均グレーレベルの間の中間)を計算します。

手動閾値ではユーザーが1つか2つの閾値を決める必要があります:
- ソース画像のピクセル (BW8/BW16/C24) を2つのクラスに分類してバイレベル画像を作成する場合は、Threshold関数で1つの値を使用します。 これには次の閾値があります:
- 相対閾値:閾値の下のピクセルのパーセント値。 Threshold関数によって正しい閾値が計算されます。または、
- 絶対閾値: この値はソース画像のピクセル値の範囲内でなければなりません。
- ソース画像のピクセル (BW8/BW16) を3つのクラスに分類してトリレベル画像を作成する場合は、DoubleThreshold関数で2つの値を使用します。
- LowThresholdは閾値の下限です
- HighThresholdは閾値の上限です

ソース画像のヒストグラムがある場合は、ヒストグラムから閾値を計算して(HistogramThresholdまたはHistogramThresholdBW16を使用)その値を手動閾値化の演算に使用することで、自動閾値化演算を高速化できます。
これらの関数は、閾値の下および上のピクセルの平均グレーレベルも返します。

ソースイメージのヒストグラムがない場合、AutoThresholdはEThresholdMode_Relative、_MinResidue、_MaxEntropy、および_Isodataの各しきい値モードを使用してしきい値を計算できます。
この関数はフレキシブルマスクに対応しています。