カラーバランス用のLUT
カラー画像はガンマ補正やホワイトバランスを変えることで改善できます。
このような効果は、WhiteBalanceを用いてルックアップテーブルを設定し、それをTransformによって一連の画像に適用することで効果的に補正することができます。LUTは一度準備しておけば繰り返し使用できます(分割色変換が実行されます)。
ガンマの事前補正
多くのカラーカメラでは、ディスプレイ装置(テレビモニターなど)の非線形レスポンスに対処するためのガンマ事前補正プロセスが備わっています。
画像処理の前に行うと非線形になり結果が変わってしまうことがあるため、ガンマの事前補正は画像処理の後に行うべきです。
事前補正プロセスでは画像が適切にディスプレイに表示されるように、信号の逆変換が行わます。 ビデオ規格に応じて3つの事前定義されたガンマ値を使用できます:
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ビデオ規格 |
ガンマ値 |
EasyColor属性 |
|---|---|---|
|
NTSC |
1/2.2 |
|
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PAL |
1/2.8 |
|
|
SMPTE |
0.45 |
注記: 事前補正のキャンセルと純粋な事前補正では、互いの逆数が指数に相当します。
ガンマ事前補正のキャンセル
多くのカラーカメラには、解除可能なガンマ事前補正機能があらかじめ搭載されています。 この機能を解除できない場合、そしてこの機能を希望しない場合は、直接ガンマ変換を適用することでその効果をキャンセルできます。 このような場合には次の事前定義されたガンマ値を使用できます:
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ビデオ規格 |
ガンマ値 |
EasyColor属性 |
|---|---|---|
|
NTSC |
2.2 |
|
|
PAL |
2.8 |
|
|
SMPTE |
1/0.45 |
ホワイトバランス
カメラには色のアンバランスが現れることがあり、例えば 3つのカラーチャンネルのゲインがずれていたり、イルミナント(光源)が完全な白でない場合があります。 このような場合には白の領域が不飽和色になります。 ホワイトバランス補正によって3つの独立するゲインが調整され、白ピクセルの各成分が同じになります。 つまり、ホワイトバランスのキャリブレーションステップの際には、白の領域がカメラに表示されて各色成分が測定されます。 そのためにPixelAverageを使用できます。
原画像とホワイトバランスおよびガンマ事前補正が行われた画像
